今年度からハイブリッド特進クラス、ハイブリッド特進理数クラス、ハイブリッドインタークラスという3つのクラスで構成された新しい工学院大学附属中学校。その新入生たちも入学式からおよそ2週間が経過し、学校生活にも少しずつ慣れてきたところです。そして今日、新しい学び「デザイン思考」の最初の授業が図書館で行われました。

授業は図書館司書教諭であり、国語の先生でもあり、21会では思考力セミナーの講師も務める有山裕美子先生が担当します。

この授業の目標は
「豊かな発想力でアイデアを形にし、発信することができる。」
「問題解決的な探求のプロセスをたどることにより、思考力を育てる。」
「情報の検索方法や整理の方法、効果的な活用方法を習得する。」
「メディア情報リテラシーを育成する。」
という4つの柱で構成されています。

本校ではこの「デザイン思考」の授業を、『ICTを上手に活用し、「解なき社会」で活躍できる力を養う』ための第一歩の授業と位置付けています。

初回となる今日の授業では、ロイロノートを活用して、「デジタル・ストーリーテリングを作る」という取り組みをスタートさせました。

具体的には、まず現状の自分の気持ちを書いてみる。そしてその感情にあった本を図書館内で探して写真に撮る。その2つをロイロノートでつなげて、それを音声もつけて説明するという活動でした。有山先生は「ねむい」という気持ちと「忍び寄る闇の奇譚」というタイトルの本を結び付けて説明していました。

生徒たちは図書館中をあちこち歩き回りながら、自分の気持ちに一番合う本を一生懸命探し、iPad に収め、課題を仕上げようとしていました。

本日の取り組みはまだまだ序章で、生徒たちもその活動が「思考をデザインする」ためのプロセスなのだとはまだ理解していないかもしれません。しかし生徒たちの発想力はとても柔軟で、与えられた課題に対し、実に多様なレスポンスを返していました。

こうした授業を通じ、生徒たちの感性がどう研ぎ澄まされていくのか、見守っていきたいと思います。
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