5月26日に行われた「デザイン思考」の授業は、河村奨先生をお招きし、「インターネットの仕組み」について学びました。
授業は「インターネットって何だろう?」という問いからスタート。そして小さな紙にメッセージを書き、お互いにやり取りする中で、どうしたらメッセージが、正確に早く伝わるだろうか、みんなで考えました。
実はそうした紙でのメッセージのやり取りと、ネット上の通信の仕組みにはたくさんの共通点があること、そしてそんなネットワークの仕組みが、今は世界中を結びつける大きなネットワークになっていることを体感できる授業でした。
毎日当たり前のように使っているインターネットですが、実はその仕組みについては良く知らないと言う生徒が大半ではないでしょうか。今回の授業は、その基本を知る、良いきかっけになったと思います。
今回の授業はiPadを使いはじめたハイブリッド各クラスの中学1年生を対象に、インターネットとは何かという基本概念を学ぶ授業を行うことにより、今後の情報リテラシーを考えていく上での足がかりとすることを目的に行われました。
河村先生からは、今の中学生は、メール等でのやり取りが当たり前になっている中で、すぐに紙のメッセージのやり取りに対応していた本校生徒の柔軟さを褒めていただきました。メッセージを伝えるためにはいろいろな方法があります。その仕組み、ルールを覚えながら、その時々で適切な方法を使い分けることが出来る人になってほしいと思います。
紙に書いたメッセージをお互いに送り合っています。
続いて一文字ずつバラバラにメッセージを送ります。
どうやったらスムーズにメッセージを送ることができるのか、ここまでの活動を整理します。
今やった作業が実はインターネットの仕組みになっているのだと実感しました。
ゲスト講師紹介 河村 奨(カワムラ ツトム)先生
千葉大学卒業。プログラマー兼デザイナー。「リブライズ〜すべての本棚を図書館に〜」の共同創立者で、市民がはじめる図書館の仕組みづくりに携わる( http://librize.com )。東京都市大学講師、コワーキング協同組合理事、世田谷区立東大原小学校の運営委員ほか。中学校でのIT教育にも熱心で、世田谷区でのゲストティーチャを十年来つとめている。